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A GENT RING 日本の紳士族へ

17.09.29

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ホテルオークラ東京を訪れたのは2015年の初夏。

東京オリンピックに向けた建て変えが決まってから所謂デザイン界隈の人たちの間で反対運動が起きてたりして、自分も最後にちゃんと見ておかなくてはと思いながらもなかなか時間を作れず、ようやく足を運べたのはその2か月前。いよいよ9月に取り壊されるとなってからでした。

 

この秋25周年を迎えた五大陸は、この1年を通して「NEXT GENERATION」をテーマとし、メンズスーツを軸とした洋装文化の継承を掲げています。

高度成長期、昭和のニッポンにフォーカスし、当時のスタイルや物作りを今の時代の目で再構築する。

そんなアイデアも、思い起こせばこの時のホテルオークラ本館のロビーで感じた「こんなすばらしい日本の美がなくなってしまうのかぁ」という寂しい気持ちや焦燥感からだったと思います。(その後、新本館にデザイン・設計の全てが継承される事が正式にリリースされましたね)

 

五大陸が目指すスーツは日本のモダン建築と良く似ています。共に西洋から学び(そこから進化した日本の技術・物作りは世界に負けないものになっていると僕らは自負しています)、そこに日本の美と美意識を加える。そうして生み出されたものが、また次の世代へと受け継がれていく。そんな服を作りたいと思っています。

 

今シーズン、テーマのNEXT GENERATIONにもう一つタイトルを加えました。

- A GENT RING -

ジェントルマンの短縮形である"GENT"に、「何々一味」や「何とか団」という様なちょっと悪い奴らの集団の意味にも使われる"RING"。

完全に僕が作った造語ですが(当然英語としては一切通じません)、昭和の時代の流行語にある「○○族」になぞらえて、伝えたい意味としては「紳士族」といった所でしょうか。(そう、男の子って少し悪い方がいいってKYON²も歌ってたし!)

 

今シーズンのイメージにある昭和の夜、銀座のナイトクラブやバーでスウィングジャズを踊る大人たち。当時の資料を紐解くと、そんな大人の夜を楽しんでいるスーツを着た男たちの写真を見ることができます。(この時代の東京の様子は、日本が舞台だった「007は二度死ぬ」にもたくさん登場します。ちなみに原作の小説でボンドが宿泊していたのはホテルオークラだそう)

 

ただ真面目にというのではなく、働く時は働く、遊ぶ時は遊ぶ。不良ぶって気崩すんじゃなくて、パリッとスーツ着てビシッとネクタイ締めてる方が何倍もかっこいい。

僕らの時代の紳士族を!、という思いを込めています。

 

大圃

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