TECHNOLOGIC
CLASSIC | MODERN C L A S S I C | M O D E R N
TRADITION | INNOVATION T R A D I T I O N I N N O V A T I O N
FORMAL | ACTIVE F O R M A L A C T I V E
CHIC | POP C H I C P O P
POLITE | RUDE P O L I T E R U D E
1920 | 2020 1 9 2 0 2 0 2 0
TECHNOLOGIC
gotairiku 五大陸 x AERA STYLE MAGEZINE

スーツが、ハイテク素材であるとか。仕立てが、人間工学に基づいているとか。そんな話題を聞く機会が増えた。
ただ、男たちにとって洋服が機能的であることは、そんないまどきの意味だけではないと思うのだ。
まずは、着たときに凛と美しく見えること。自分の体や心、生き方にもぴたりと一致すること。
例えば、写真家アウグスト・ザンダーが『20世紀の人々』で撮影した、1920年代のドイツの男たちのような着こなし。
ミニマルでありながらもエレガント。無骨でありながらも包容力がある。そして、古くて、新しい。
そんなウエアを、今シーズンの五大陸は「テクノロジック」と名付けた。
あなたが選ぶものは、あなた自身である。

2018 年 秋
AERA STYLE MAGAZINE 編集長 山本晃弘
DRESS

ドレスウエアが機能を纏うとき「ハイテック」と「ローテック」、「モダン」と「クラシック」、
相反するキーワードは高次元で融合する。キーワードは「TECHNOLOGIC」だ。

-TECHNOLOGIC-。今季の五大陸が掲げるテーマは「TECHNOLOGY」と「LOGIC」を 融合する造語であり、そこには合理主義・機能主義から成るデザインと芸術の文化を集約した、バウハウス的感性が汲まれている。天然素材には伸縮性など機能を備え、織り柄は秩序的な幾何学模様を描く。可能な限りの装飾性はゼロ化され、ストイックなモノトーンの配色のなかには静謐なる美意識が潜むのだ。
天然のウールのままで豊かな伸縮性を備える「EXEL UK」は、五大陸と DORMEUIL 社と の協業から生まれたエクスクルーシヴファブリック。仕立て映えするハリとコシは英国生地なら ではの打ち込みの賜物。その見た目とは裏腹に、軽く、ストレッチ性に優れたコンフォータブルな一着となっている。しかも発色はイタリア生地とは一線を画す独特の風合い。スーツを着慣れた 人の眼鏡にも適うだろう。真冬用のサキソニー素材も展開。
天然のウールのままで豊かな伸縮性を備える「EXEL UK」は、五大陸と DORMEUIL 社と の協業から生まれたエクスクルーシヴファブリック。仕立て映えするハリとコシは英国生地なら ではの打ち込みの賜物。その見た目とは裏腹に、軽く、ストレッチ性に優れたコンフォータブルな一着となっている。しかも発色はイタリア生地とは一線を画す独特の風合い。スーツを着慣れた 人の眼鏡にも適うだろう。真冬用のサキソニー素材も展開。
Ermenegildo Zegna社が創業初期からコレクションに常備する定番素材の「ELECTA」は、美しい光沢と高耐久性を両立するコレクション。テキスタイルデザイナーのこだわりが滲む複雑な織り柄は、バウハウス意匠に通じるものがあり、今季の五大陸も注目している。その豊かな生地の表情には、遠目にも上質を醸して着る人の風格が滲むからだ。
初の秋冬生地をリリースする伊・TALLIA DI DELFINO社の「Valore」は、五大陸との協業生地。通常イタリア生地では緯糸に単糸を使うが、この生地は緯糸を双糸使いしているためシッカリとした英国調の生地感を生みだすという。イタリア生地ならではの美しい色柄と、スーツのフォルム形成に重要なハリとコシを兼備するハイブリッド生地の魅力を堪能できる。
五大陸の「RETRO-TECH」はアエラスタイルマガジンとのコラボレーションから生まれたスペシャル生地。尾州・山栄毛織の協力により、かせ染めと呼ばれる伝統的な技法を採用したもので、手間と時間をかけることで繊維の柔軟性を保ったままに糸染される。そのため和の発色に天然のストレッチ性を備えた独特の風合いを持つのである。 ここに和服の“粋”に通じるスーツが仕立て上がった。
グレーのスーツに合わせることを前提にラインナップされたタイのバリエーション。ミラノから名家GIERRE、ロンドンからは老舗のSTEPHEN WALTERS、京都からは和装の本家・西陣といった選りすぐりのシルクメーカーが競演する。定番のネイビーをベースに、ボルドー、オレンジなど暖色系の差し色使いが今季的でもある。
冬小物としてはずせないカシミヤのマフラー。五大陸のそれは最高級品質を誇る、内モンゴル産のカシミヤ原毛が使われている。ビジネスからカジュアル、パブリックからプライベートまで、シーンを選ばず使いやすい色柄を揃え、冬が待ち遠しくなるラインナップはギフトにも適したコレクションだ。
1992 by gotairiku

ブリティッシュ、ラグジュアリー、スポーティ。洗練されたカジュアルウエアにも、ユーティリティな要素が滲む。
それは古い写真で見たような、モダニズムとの邂逅。

1992 by gotairikuのカーコートは、気軽に羽織れるボックス型のリラックスフォルム。スタンドカラージャケットはツイードルックだが、ニットにプリントでグレンプレイドを施したものだ。使いやすさを考慮した各部の意匠は実用的な都会の機能服だが、あえてモノトーンのシックなルックからは、20世紀初期の写真家、アウグスト・ザンダーの作品をイメージさせるレトロモダニズムが薫る。
上質なラムレザーのドライビングジャケットは比翼仕立てのフロントに、4ポケットを配したスポーティなタイプ。スタンドカラー内側に付属する取り外し可能なムートンは、ラグジュアリーな印象とともに衿元の保温性を高めてくれる仕様でもある。アウターバリエーションのひとつとして、ジャケット代わりに着ることで都会の男たちのカジュアルスタイルに真価を発揮するだろう。
ジャケットはTALLIA DI DELFINO社のプレステージファブリックを採用。グレンチェックには、ブラウンのオーバーペーンが重ねられているため、今季のキーカラーでもあるオレンジとの相性もいい。イタリア語で「ドルチェヴィータ(甘い生活)」と呼ばれるタートルニットと合わせれば、往年の名優のように大人びた表情を醸すのだ。
ショールカラーのニットジャケットはアルパカ獣毛を混紡している。アルパカは中空繊維ゆえ、繊維内に空気を保つことから、晩秋まで一枚でも十分暖かく着られるもの。そのうえ軽量性に富む天然の機能性素材でもある。外出時のジャケット代わりにはもちろんだが、旅先で、あるいは自宅などリラックスできるシーンで、ふと羽織りたくなる一着となった。
ふっくらと空気を含んだソフトツイードのジャケットは、繊維のクリンプ(波状の縮毛)を残しながら紡績した糸を使用。それにより快適なナチュラルストレッチを実現している。この糸は、博物館級といわれる稀少な英式紡績機を使うことがポイント。旧式の技術を用いることで最新の服を作り出すという、逆説的な手法が新鮮でもある。
ジオメトリックな柄編みが個性を放つプルオーバーニットは、スタンドカラーのスポーティなデザイン。そのタッチはカシミヤ混ならではの贅沢なものだ。ほどよいボリュームで多彩なカラーバリエーションを揃えているためニットアウターとしてはもちろん、ジャケットのインなどにも活用範囲は広い。
The STANDARD ARCHIVES

雄々しさを纏うカッティングと構築的なフォルムを実現するため、厳選された国内ファクトリーがもつ稀少な技術で仕立てられた、
もっともクラシックかつスタンダードなコレクション。やがていつの日か、紳士のアーカイブとして残ってゆく確かなワードローブだけが生み出される。

フランスでワークウエア用の素材として誕生したコーデュロイを、英国的なシルエットのスーツに使った。カジュアル素材とエレガントなスーツの融合に、ブリティシュカントリージェントルマンの趣が宿る。今季ならではのマスタードカラーも新鮮味に溢れる色。イギリスの名門 ブリスベンモス・コーデュロイの実力発揮である。
かつて隆盛を誇ったブリティッシュツイードミルのなかでもスコットランドのWILLIAM BROWNは今も多くのブランドが信頼を寄せる老舗。英国生地では珍しく、ここは豊かな色を使うことで知られる。ザ・スタンダードアーカイブスもブラウン・オレンジの格子を乗せた英国紳士らしいグレンプレイドを得て、今季のブリティッシュトレンドに追随する。
「カノニコ」の愛称で知られるVITALE BARBERIS CANONICO社は毛織物産業が盛んな北イタリア・ビエラ地区最大級のミル。紡績から一貫しているため、糸からこだわった生地作りができる数少ない名門である。色柄とともに発色トーンも幅広く、今季ザ・スタンダードアーカイブスはグレー・ブラウンのニュアンスカラーをスーツに起用している。ネイビー、グレーに代わる第三のビジネスカラーとして着こなしたい。
TECHNOLOGIC
gotairiku 五大陸 x AERA STYLE MAGEZINE

スーツが、ハイテク素材であるとか。仕立てが、人間工学に基づいているとか。そんな話題を聞く機会が増えた。
ただ、男たちにとって洋服が機能的であることは、そんないまどきの意味だけではないと思うのだ。
まずは、着たときに凛と美しく見えること。自分の体や心、生き方にもぴたりと一致すること。
例えば、写真家アウグスト・ザンダーが『20世紀の人々』で撮影した、1920年代のドイツの男たちのような着こなし。
ミニマルでありながらもエレガント。無骨でありながらも包容力がある。そして、古くて、新しい。
そんなウエアを、今シーズンの五大陸は「テクノロジック」と名付けた。
あなたが選ぶものは、あなた自身である。

2018年 秋
アエラスタイルマガジン編集長
山本晃弘
DRESS

ドレスウエアが機能を纏うとき「ハイテック」と「ローテック」、「モダン」と「クラシック」、 相反するキーワードは高次元で融合する。キーワードは「TECHNOLOGIC」だ。

1992 by gotairiku

ブリティッシュ、ラグジュアリー、スポーティ。洗練されたカジュアルウエアにも、ユーティリティな要素が滲む。 それは古い写真で見たような、モダニズムとの邂逅。

The STANDARD ARCHIVES

雄々しさを纏うカッティングと構築的なフォルムを実現するため、厳選された国内ファクトリーがもつ稀少な技術で仕立てられた、
もっともクラシックかつスタンダードなコレクション。やがていつの日か、紳士のアーカイブとして残ってゆく確かなワードローブだけが生み出される。

Editoratlarge
TeruhiroYamamoto
(AERASTYLEMAGAZINE)

Editor
ShingoFujioka,YosukeFujimori
(AERASTYLEMAGAZINE)

Photographer
SunaoOhmori
(TABLEROCK.INC)

Stylist
EijiIshikawa
(TABLEROCK.STUDIO)

Hair
Akino@LlanoHair
(3rd)

Make-up
Riku
(LlanoHair)

Text
YasuyukiIkeda
(04)

WebDirection
RyoImura
(SUNDAYVISION)

ArtDirection & Design
ShinsukeKoshio
(SUNDAYVISION)