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こんにちは。奥山です。
「A GENTLEMANS ODYSSEY〜旅する五大陸〜」で
二番目に訪れる国はフランスです。
フランス、なかでもパリは花の都と称えられるように、美しく華やかな街。
パリコレを始め、流行を発信するファッションの都としても知られ、
美しい街路には有名ブランドが立ち並び、
世界中からファッション好きがパリに集まってきます。
そもそもフランスがファッションの中心として注目されたのは、17世紀ごろから。
ルイ14世の時代に華麗な宮廷文化が盛んになり、
華麗なモードスタイルがヨーロッパ中に広がっていきました。
紳士服は、キャバリエ(騎士)スタイルが流行し、
現代のジャケットやシャツの原型となっていくことになります。
男性ファッションは得てして教義的になりがち。
そこに華やぎを添えてくれるのがフランスのスタイルで、
まさにそれこそがエスプリと呼ばれるものです。
これは歴史的に培ってきたフランス人の気質や文化を反映したものなのです。
さて、そんなフランスの華やかさは紳士服にも大きな影響を与えています。
スーツの雰囲気を大きく左右するのが生地。
前回お話ししたようにスーツ生地に関しては、
伝統的な技術で作られる英国生地は高い評価を獲得しています。
その上品なクラシックさに旬の感度を取り入れて
華やかさを生み出している生地メーカーが、
フランスの「DORMEUIL(ドーメル)」。
1842年にジュールズ・ドーメルが英国製の生地をフランスへと輸入する
繊維商として設立されたドーメル社。
世界最古のマーチャント(服地卸商)として今日に至るまで、
世界各国のテーラーやラグジュアリーブランドから
指名買いをされています。
世界で初めて生地に耳文字をつけた『スポーテックス』や
1957年に発表された初のモヘア生地『トニック』など、
歴史的な生地を数多く生み出していることでも知られています。
フランスに拠点を置き、常に時代のトレンドを感じながら、
イギリスのハダースフィールドで受け継がれる伝統的な製法で
丁寧に生地を作り出しているのが、世界中から常に高い支持を受ける理由でしょう。
五大陸では毎シーズン、ドーメルの生地を使用したスーツを
コレクションしています。
今シーズンも紳士的なスタイルが叶うスーツがラインナップされていますが、
中でも今期注目カラーであるベージュのスーツは、
フランス的な華やかさがよく感じられる一着。
気品ある微光沢をもたせた生地は、大人の男性のエレガンスを
自然に表現してくれます。
さらにストレッチ性もあるので、体にジャストフィットし
着心地も抜群。
ビジネスはもちろん、レストランでの食事やパーティーなどの
華やかなシーンに相応しいスーツに仕上がっています。
>> 五大陸×ドーメル 商品はこちら
次回は「イタリアの粋」をテーマに、ヨーロッパを旅します。
奥山泰広(おくやま やすひろ)プロフィール
編集プロダクション POW-DER 代表。男性月刊誌『Begin』の編集長を経て、『THE RAKE』や 『AERA STYLE MAGAZINE』『MADURO』『MEN’S CLUB』などの男性誌やブランドカタログ、 企業会報誌などを手がけている。
http://www.pow-der.jp/
イラスト/新地健郎、平沼久幸